DXの取り組み

株式会社 HBA
代表取締役執行役員社長  白幡 一雄

パーパス

お客様の課題を解決することで
社会全体の課題を解決し、
だれもが幸せな社会を実現する

HBAのお客様には官公庁、自治体、メーカー、インフラ企業、小売業など人々の生活に強く根付いている企業・団体が多く存在します。
そのようなお客様の課題をHBAが解決することでお客様はもちろんお客様に関わる全ての人たち、そして最終的には社会全体の幸せの実現に貢献する「ソリューション企業」として事業を展開します。
また、社員が会社と一体感を持ち、高いパフォーマンスを発揮できるようウェルビーイングな状態(心身ともに良い状態)を保つことに努め、同時にエンゲージメント向上を促進することにより、HBA、社員、取引先、全てのステークホルダーがともに成長しながら、「だれもが幸せな社会の実現」を目指していきます。

環境の変化とDX推進ビジョン

「DX」で「幸せ」に挑む。
DXにより、皆さまの幸せに貢献していきます。

当社はパーパスに掲げておりますように、社会全体の幸せの実現に貢献する「ソリューション企業」として事業を展開しております。生成AI等の先端技術やローコード・ノーコード等の開発技術変革、パブリッククラウド需要増等のお客様が求める価値が変化し、当社を取り巻く環境は大きく変化しております。
また、これら技術の活用をベースとしたデータ活用による企業としての付加価値創りとしてのDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みはあらゆる企業にとって競争力強化において重要なテーマとなっております。

一方、労働生産年齢人口の減少など、企業や社会全体においてデジタル人材不足が、今後もより一層深刻化すると捉えており、当社は自社のみならず、お客様、また社会全体において、今後ますます不足するデジタル人材を当社のリソースやソリューションで支え、お客様に伴走し共にDXを進めていく必要があると考えます。
当社は、これまで培ってきた幅広い業種のシステム構築やサービス提供の知識、経験とデジタル技術を融合し、お客様との共創により新たな価値を創造することで、社会の皆様の幸せに貢献していきます。

目指す方向性

変化する市場においてさらに競争優位性を高めるため、当社は「既存顧客への深耕(既存市場×既存能力)」を推進するとともに、DX関連技術等の新たな組織能力を獲得し、将来のコア事業創造のためにお客様と共に新しい提供価値を構築して参ります。(既存市場×新規能力)

さらに2025年以降を目標に、新しく創出したサービスを新規市場に提供し事業構造の転換を図って参ります。 (新規市場×新規能力)

DX戦略

当社はDXビジョン実現のために以下の戦略を実行して参ります。

01新しい価値の創造に
必要なリソース確保と
基盤を整備する

【当社における経営システム基盤強化】
当社は新しい価値創造に向け、新基幹システム刷新時にデータ利活用による資源配分の検討、戦略を見極めるための基盤としてシステムを強化して参りました。
現在、全社において、 社内外の様々なデータを掛け合わせ、自社ビジネスの相関を調べ、経営戦略立案において仮説検証を進めデータ活用の高度化を推進しております。
 今後、これら取り組みをさらに発展させ、最新のAI技術を活用しつつ、SE稼働率、売上・利益の見込値、次年度の予算概算、社内の人材マッチング等、社内外の環境変化や兆候を捉えた将来予測に基づいた意思決定を行うことで、さらなる経営管理の高度化を目指して参ります。

【当社データセンターにおける最新技術活用と研究開発へのリソース確保】
当社のデータセンターでは、BPO業務の映像監視からの動体検知、装置/設備のログ情報の活用による故障予知等、最新技術を活用しており、人手作業時間を低減させるとともにセキュリティ確保しつつ作業の信頼性向上を図っております。

またデータセンターにおいては監視映像内の動きや変化を映像AI技術をベースに骨格で検知(動体検知)することで、離れた作業エリアにいる管理者へ自動で通知する仕組みを構築し、当社内の業務管理の品質向上を推進しております。
当社は今後ますます深刻化が懸念される人手不足の問題をデジタルの力での解決を目指しこれら研究開発にリソースを投入しております。

【最新技術活用のためのインフラ基盤整備】
当社は生成AIを始めとする最新技術を活用した生産性向上や新たなアイデア創出による新しい価値創造に向け、インフラ環境の整備に取り組んで参りました。
今後、これら取り組みをさらに発展させ、様々な新技術やツールを制約なく自由に検証できるサンドボックス環境の構築により、さらなる最新技術活用のためのインフラ基盤整備を目指して参ります。

02イノベーションを起こす
組織と風土を醸成する

当社はDXビジョンを実現するためにコラボレーションを生み出す職場環境づくりを目指し、コミュニケーションがとりやすいオフィスづくりやビジネスチャット・Web会議システム等のコミュニケーションツール導入し、本部や役職を超え縦横無尽にコミュニケーションを可能とする環境を整備しております。
またイノベーションを促進する専門組織を作成し、DXに関するアイデア募集や技術交流を進めるイベント実施等によりイノベーションが生まれやすい組織風土とし、これまで発想もされなかった当社の課題解決策を生み出す仕掛け作りを行っております。

今後は組織能力をさらに高めるために、人材育成等へ積極的投資していくとともに、社員が持つスキルの可視化、プロジェクトや案件のアサインをより適材適所に行うために、人事データや教育関連データを一元管理し活用していく基盤を構築して参ります。

03新しい価値を既存市場
または新規市場に投入する

上記2つの戦略に基づく実行結果として、当社の課題解決で実現した製品・サービスを
お客様に対する新サービスとして提供していきます。

DX推進体制

当社のDXへの取り組みは代表取締役執行役員社長が総括責任者となり推進しております。
DXビジョンに沿った戦略策定は本部ごとで検討し、DX戦略の実行を支える組織として社長直轄の組織である「DX推進事務局」を設置し、全社戦略として推進しております。
毎月1回、DX施策の実行状況の確認とDX等による業務改革の実施判断を行う全社的な意思決定を行う会議体を設置しております。また、実行における早期課題解決を目的とし、毎月2回、本部を横断したDX施策の実行状況を共有する会議体を設置しております。

人材育成・組織能力強化への取り組み

イノベーション創出をするためには様々な知識の修得、多様な人材が必要になります。
当社は、DX関連資格取得を推奨し、デジタル人材育成に注力して参ります。
加えて、ロボットソリューションに代表されるような当社にとって初めての試みについても、スピード感もって進めるべく、多彩なビジネスパートナーとのアライアンス、コラボレーションも重視して参ります。

育成目標資格
・DX関連資格取得者数(60名増)

戦略推進のためのITシステム・デジタル技術活用環境の整備

当社では事業構造転換を図るために、経営情報の見える化を推進します。
そのために基幹システムを刷新し、ビジネスインテリジェンス( BI )ツールを導入し、データに基づく迅速な意思決定を図りながら新しい価値提供に挑戦します。
(2021年4月運用開始済み)
また生成AI活用基盤、AIを活用した社内コラボレーションツールを導入しました。今後は営業DXの推進に向け、攻めのシステム投資予算を拡大して参ります。

戦略達成状況に係る指標

戦略1)新しい価値の創造に必要なリソース確保と基盤を整備する

  • 生産性の向上により、営業利益率を向上  2027年3月 1%向上

戦略2)イノベーションを起す組織と風土を醸成する

  • エンゲージメント・イノベーション指数 2027年3月 10%向上(2024年度比)
  • 応募事業アイデア数 2027年3月 累積200件

戦略3)新しい価値を既存市場または新規市場に投入する

  • トライアルサービス数 2027年3月 累積10件
  • 新しい製品・サービスの提供数 2027年3月 累積5件

DX推進の進捗状況について

取り組み内容

#人材育成・組織づくり

人材育成・組織能力強化への取り組み

#デジタル環境整備

戦略推進のためのITシステム・デジタル技術活用環境の整備

#新製品・トライアル

新製品開発・サービストライアル